2007-02-18

最終回(?) パラレルワールドの矛盾

タイムスリップの話を長い間、ほったらかしにしてしまいました。一応、考えられることは一通り考えたと思うけど、どうでしょう。最後にパラレルワールドで生じる矛盾をまとめて、終わろうかと思います。
で、その矛盾点を話そうと思ったら、友達のくれたコメントにおよその内容が全て含まれていた。w なのでそれを抜粋しつつ、僕の考えたことを話します。

先ず、パラレルワールドの間のずれの具合について

それぞれの軸の時間的差がどの程度なのかってこと。一秒くらいなのか、十のマイナス何乗秒なのか。

全くその通りです。パラレルワールドにおいて、もっとも厄介のは、このどのくらいずれるかということです。そして、パラレルワールド同士が時間的につながっていないから、数学で言うdx,dyとも取れない。言ってのタイムラグよりも短い間のタイムスリップが不可能。

次に、軸同士の歴史の関係性について

それぞれの軸の歴史は同じなのか違うのか。promeの考察を見る限り、(a軸の自分とb軸の自分がちゃんと存在しているから)どの軸も同じ歴史を辿るみたいだけど……。a1軸がb1軸に干渉して、a2軸がb2軸に干渉して……ってすると、いつかan軸とb1軸が重なってしまうと思うんだけど、そうなると「辿る歴史は同じ」って前提が変わってしまうよね。

これは正にその通りです。というのも、先ずタイムスリップが可能というふうに仮定をたてた上で考えなければならないから、「辿る歴史は同じ」を先ず前提条件にした。しかし、そうやって進めて行くと最後は結末が異なる軸が出てくるという矛盾が生じてくる。(前にも言ったけど、あくまでタイムスリップの「不可能性」を証明するための思考ですw)なので、この大前提は崩れます。
それに、僕は確率で全てが決まるという考えに基づいているから、(量子論の影響が絶大)ほんの些細なifのずれで、全く異なる歴史の軸が生じることも全然不思議ではない。(どうしてと言うと、「北京で蝶が羽ばたくとニューヨークで嵐が起こる」という言葉に代表されるカオス理論に関係するから、if次第で結果が何になるかは予測不能。)
一応、anとb1の話は、aがbの過去に作用するから、bになった軸はaには成れない。bの過去が変わるから、aのように歩めない、だからaに成れない。

次は、軸の個数 無限or有限

無限個の軸があったとしたときに、それぞれの軸の差がどのくらい小さなものであっても、数多の軸を隔てた二本を比べると数秒単位どころか年単位の差が生じる可能性があるってこと。一つ目の理由の答えがどうあれ、この問題は発生してしまう。地球誕生前の軸と地球消滅後の軸が同時に存在しても、違和感こそあれど理論的には問題なしということになるのかな。

一応、軸の数が多ければ、同時におよぶ時間軸が広ければ、それだけタイムスリップの自由度が増す。ということには成るけど、パラレルワールドでの自殺の場合、aから見て+∞〜-∞がともに存在することは不可能ということなったけれども、これは無限であることが不可能ということになるかどうかはよくわからない。もし起点が存在しても、無限が存在し得るなら、どんな過去にも到達することが可能になる。
しかし、そうでなければ移動の幅が制限される。そして、最も遅れている軸はタイムスリップ自体が出来ないことになる。これも矛盾っぽい気がする。

というのが、自分で考えていて、矛盾に思ったことでした。
で、それから導かれる結論は、起点のずれるパラレルワールドであっても、それを思い通りに過去にさかのぼることはできない。つまり、タイムスリップ不可能。あるいは、たとえ軸間同士での移動が可能だとしても、タイムスリップという性質は帯びなくなる。これが結論です。

ちなみに、パラレルワールドのあり方に次いでだけど、実際宇宙が誕生するときに、起点にずれのあるパラレルワールドが生じる可能性があるとのことです。(newtoneにも載ってた気がする)そして、それが一本軸でのタイムスリップとのプロセスが異なるので取り上げました。パラレルワールドのあり方は、起点がずれるか否かはたぶんどちらでもありうることなので、特にそれにこだわることはありません。ただ、起点がそろうことはタイムスリップ的には一本軸と全く同じなので、特筆していません。それに、起点が一緒であっても、上にある説明にあるように、全く同じ世界が築きあげられることは考えがたい。なのでどちらにしても、「他の世界にある自分は・・・」という考え方は出来ません。また、この点に気づいたことも今回の成果の一つだと言えると思う。
それに、僕が上げたあの図はあくまで「パラレルワールドとしてタイムスリップ可能の状態」を図にしたもので、その先には今上げたような矛盾がたくさんあります。


随分長かったけれども、「過去は変えられないものである」ということを証明できたのかな。w

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